文字
行幅

2日目

「リーヴィ、愛して!」 「ああ」  ソファの上で肩にもたれかかると、リーバーさんは優しく腰を引き寄せて、ゆるく抱きしめてくれた。ううむ、してほしいことが筒抜けである。  たまにはちょっと困らせてみたいけれど、いつも疲れている彼にこれ以上疲れてほしくないのも本音であり。仕方ないかなあ、と思っていたけれど、唐突に天啓が降りてきた。  抱きしめられたまま上を向く。手を伸ばして、リーバーさんの頭をゆっくり撫でてみた。そう、これこそ疲れさせないイタズラではないか。  最初は驚いていたけれど、徐々に頭が下がってきて、最終的に私の肩の上に落ちてきた。……これは、いいな。私が「する側」のはずなのに、愛されている実感がすごい。
keyboard_double_arrow_leftback